米国人拉致に関与か、麻薬密売組織が謝罪の手紙を発表 メキシコ
米ジョージ・メーソン大学で麻薬密売組織について研究するグアダルーペ・コレアカブレラ教授によれば、メキシコの麻薬密売組織が注目度の高い事件の後で当局や敵対する組織に向けてメッセージを発信するのは珍しくなく、とりわけ北東部では一般的だ。
手紙が本物のようだと確認した当局者は、拉致事件を捜査するメキシコと米国の法執行機関の見方として、カルテルによる謝罪が本心からのものかどうかは非常に疑わしいと指摘。事件が相当に世間の注目を浴び、カルテルの行動に厳しい視線が注がれるようになったのを受けて出したのではないかと認識しているとした。
謝罪の発表に先駆け、マタモロスと同じくタマウリパス州にあるレイノサでは、ガルフ・カルテルの地元リーダー1人がメキシコ当局に逮捕された。このリーダーは過去の拉致事件で指名手配されていた。
今回の拉致事件との関係は不明。ただCNNは当局の見方として、先週狙われた米国人4人は人違いで拉致されたと報じていた。