カナダ、2022年に過去最多の人口増加 大半が移民
(CNN) カナダの昨年の人口が過去最多となる105万人の増加を記録したことが分かった。その大多数を移民が占めているという。
カナダの統計当局が22日に発表したところによると、12カ月間で100万人以上人口が増えたのは同国の歴史上初めて。今年1月1日時点での総人口は3956万6248人と、1年前より2.7%増加した。増加分の95.9%は移民が占めたとしている。
他の先進国が人口増加ペースの衰えに苦慮する中、カナダのペースは主要7カ国(G7)中最速。世界全体でも上位20カ国に入る水準だ。
このペースでの増加が続けば、人口は向こう26年前後で現在の2倍に達すると、統計当局は指摘する。
昨年カナダが受け入れた移民の数は過去最多となる43万7180人だった。統計当局によると移民の増加はカナダ政府の取り組みに関連したもの。高齢化が加速する中、政府は経済の主要分野での労働力不足解消を目指している。
昨年後半、同政府は25年までに150万人の移民を受け入れたいと発表していた。
ただこの増加傾向が続けば、国内の一部地域では住宅やインフラ、交通、その他のサービスの面で課題が生じる可能性もあると統計当局はみている。
米国との国境を越えてカナダ入りする移民の急増を受け、トルドー首相は政敵からの圧力に直面してもいる。
今年1月、カナダ当局は5000人近い亡命希望者が不法に国境を越えてきたのを確認した。政府のデータが明らかにした。