迷惑かける若者はお断り、アムステルダムが英国人観光客に警告

（ＣＮＮ） 羽目を外して大騒ぎするつもりの若い英国人男性は来ないでほしい――。オランダの首都アムステルダムが、迷惑な観光客の阻止を目的としたオンラインキャンペーンを開始した。

アムステルダム市の２７日の発表によると、対象とするのは１８～３５歳の層。英国人観光客がネットで「スタッグパーティー（男性ばかりのパーティー）アムステルダム」「安ホテル　アムステルダム」「パブのはしご　アムステルダム」などと検索すると動画広告が表示され、過剰な飲酒や薬物摂取、反社会的行為によってトラブルが生じれば、つけを払うことになると警告する。

酔った若い男性が逮捕される動画には、「アムステルダムに来て滅茶苦茶な夜＋泥酔＝１４０ユーロの罰金＋犯罪歴＝将来性の減退」の字幕が流れ、「滅茶苦茶な夜のためにアムステルダムへ？　来ないでください」と訴える。

別の動画は意識を失って救急車で病院に搬送される人物を映し出し、「アムステルダムに来て薬物摂取＋抑制不能＝病院行き＋恒久的な健康被害＝家族の心配」の字幕が流れて「ドラッグのためにアムステルダムへ？　来ないでください」と続く。

「訪問客は引き続き歓迎する。ただし問題行動で迷惑をかけない場合に限る。その場合、市として『それなら来ないで』と言う」。ソフィアン・ムブラキ副市長はプレスリリースでそうコメントしている。

地元当局によると、年内にはこのキャンペーンの対象を、オランダ国内や欧州連合（ＥＵ）諸国からの観光客にも広げる可能性がある。

アムステルダム市はさらに、今月から市内にいる観光客に注意を促すキャンペーンも開始する予定。ＳＮＳや標識を通じて泥酔や騒音、通りの売人からの薬物購入、公共の場での立ち小便に対して警告する。