ウクライナへのパトリオット提供、時期早めて実行へ 米

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演習で展開するパトリオットの発射装置=2019年10月、オクラホマ州フォートシル基地/Sgt. Amanda Gerlach/US Army

演習で展開するパトリオットの発射装置=2019年10月、オクラホマ州フォートシル基地/Sgt. Amanda Gerlach/US Army

(CNN) 米国防総省は25日までに、ウクライナへの地対空ミサイル「パトリオット」の供与の時期が当初より早まる見通しを明らかにした。

複数の同省当局者によると、米オクラホマ州フォートシル基地でのウクライナ軍兵士65人を対象にしたパトリオットの運用訓練は今後数日内に終了する予定。今月21日時点での見通しで、65人はその後、パトリオット2基の操作に必要な追加訓練を受けるため欧州へ移動するとした。

この2基のうち1基は米国、残り1基はドイツとオランダが供与し、今後数週間内にウクライナへ引き渡されるという。

同基地での米陸軍教官による集中訓練は10週間続いている。フォートシル基地は、米国製兵器の扱い方をウクライナ兵士に教示する米本土で唯一の場所となっている。

基地の幹部は、ウクライナ兵士の運用訓練での習熟度は優れており、対空防衛での広範な知識や戦場での経験値が反映されていると評価した。

パトリオットのより迅速なウクライナへの提供は、同国軍が準備しているとされるロシア軍への春季攻勢に合わせる格好ともなっている。この攻勢には、西側諸国が譲渡を表明している戦車や装甲車両などより強力でより先端的な兵器が投入されるともみられる。

米国は先に、主力戦車「エイブラムス」についても当初計画していた最新型から旧式のM1A1に変更して、送り出す時期を早めると発表していた。

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