パリのレンタル電動キックボード、住民の90%が禁止を支持
ここ数年、パリ市は自家用車を減らしてそれ以外の移動手段を普及させる狙いでさまざまな対策を打ち出している。自転車レーンの設置や市が補助金を拠出するレンタル電動自転車、公共交通機関の改善、レンタル電動キックボードなどは全て、そうした対策の一環だった。
市によると、2012年半ばから22年半ばにかけ、パリの道路の交通量は33%減少した。
しかし昨年11月に発表された医学会の報告書は、電動キックボードを「真の公衆衛生問題」と形容し、キックボード絡みの事故と、重傷者数の大幅な増加との関係を指摘していた。
警察によると、21年から22年にかけ、電動スクーターや電動スケートボードなど「電動式個人輸送装置」が関係する衝突事故の件数は、3分の1近く増えて516件となり、3人が死亡した。