ウクライナ民間人8490人死亡、ロシア侵攻後 国連発表
(CNN) 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は10日声明を発表し、ロシアの侵攻以降、ウクライナで民間人8490人が死亡したと明らかにした。
OHCHRによると、本格的な侵攻が始まった2022年2月24日から今年4月9日までの間のウクライナでの死傷者は2万2734人にのぼる。うち負傷者は1万4244人。
南部マリウポリや東部セベロドネツクなど前線となった一部の都市からの情報が遅れており、また確認中の報告が数多くあるため、実際の数字は「かなり多い」可能性が高いとOHCHRは指摘した。
OHCHRによると、確認された民間人の死亡の多くはロシア軍の攻撃を受けているウクライナ政府支配地域で発生し、東部のドネツク、ルハンスクの2州で3927人が犠牲になった。両州ではこの戦争でこれまでで最も残虐な戦闘が展開された。死傷者が出た際にロシアが占領していた地域では少なくとも民間人1894人が死亡した。