韓国、米流出文書の多くはねつ造と主張
(CNN) ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる米国防総省の機密文書が流出したとされる問題で、韓国大統領府は11日、文書の多くがねつ造されたとの見解を示した。
大統領府は声明で、米政府が韓国当局者らの会話を傍受していたとされる部分について、米韓の国防相は「文書のうち相当数がねつ造された」との見方で一致したと主張した。それ以上の詳細には言及していない。
ねつ造とみられるのが韓国に関する部分だけなのか、文書全体のことなのかも言明しなかった。
CNNは大統領府に、ねつ造と断定する理由を問い合わせたが、返答は得られなかった。いずれかの文書が改ざんもしくはねつ造されたのかどうか、CNNは独自に確認できていない。
流出文書には、韓国国防省の高官2人が米国から砲弾提供の要請を受け、ウクライナへ送られれば交戦国に殺傷兵器を提供しないという原則に反すると懸念する会話の内容が含まれていた。一方の高官は、砲弾をポーランドに売って違反を回避することを提案したとされる。
韓国国防省によると、李鐘燮(イジョンソプ)国防相は11日午前、オースティン米国防長官の要請を受けて電話会談に応じた。オースティン氏はこの中で文書流出の報道について説明。この問題で韓国と緊密に連絡を取り、全面的に協力する構えを示したという。