友好の象徴から敵対の象徴に 米動物園のパンダ、中国に帰国
一方で、モスクワ動物園で楽しそうに遊ぶ2頭のパンダの動画も中国のSNSに出回り、中国のパンダに対するロシアの待遇を絶賛する声が集まっている。
一見、対照的な米国とロシアのパンダの様子は中国国営メディアでも伝えられた。
中国のインターネットユーザーは、ヤーヤーをできるだけ早く帰国させてほしいと訴え、即時帰国を求めるオンライン署名活動に加わったり、動物園のライブ中継でヤーヤーの姿を追ったりしていた。米国在住の中国人は交代で同動物園を訪れてヤーヤーの様子を伝えた。中にはロサンゼルスから飛行機で訪れた人もいた。
ヤーヤーは過去数週間、ウェイボーのトレンドで頻繁にトップに浮上し、そのたびに視聴回数が数億に達した。ニューヨークから上海に至るまで各地で表示された写真入りの屋外広告では、「ヤーヤー、帰国を待っています」というメッセージが流れた。
ヤーヤーは米国入りした時と同様、米中関係の象徴になった。ただし今回は友好の証しではなく、増大する敵意と不審感の象徴として、中国に帰国した。