ワグネル、ロシアから弾薬の補給なければ「バフムート撤退も」
(CNN) ウクライナ東部の激戦地バフムートへの攻撃などで主要な役割を果たしてきたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創始者エフゲニー・プリゴジン氏はロシア国防当局に対し、弾薬が補給されなければバフムートから撤退すると警告した。
プリゴジン氏はロシアの親政権ブロガー、「ウォーゴンゾ」ことセミョーン・ぺゴフ氏とのインタビューで、ロシアの武器調達担当者からワグネルの部隊に弾薬が送られてこなくなったと主張。ショイグ国防相らに対し、ただちに弾薬を補給するよう求めた。
供給が拒否された場合、弾薬不足の現状を最高司令官に知らせ、バフムートに部隊を配置し続けるべきかどうかを判断する必要があるとも述べた。
同氏は「攻撃を続けるのかどうか、ここにとどまるのか撤退するのか」と問いかけ、ワグネルの戦闘員は「最後の一発」までバフムートを守り抜くと約束する一方、弾薬はあと数日で底をつくレベルだと訴えた。
プリゴジン氏は1カ月以上前から、バフムートの戦闘へのロシアの支援が足りないと主張してきた。インタビューでも、ロシアとの溝は埋まっていないとの認識を示唆した。
同氏は誤解を招く発言を繰り返してきた人物で、今回の発言の裏付けとなる証拠も示さなかった。CNNはバフムートの現状を独自に確認できていない。