英チャールズ国王、きょう戴冠式 1世代に一度の式典
ロンドン(CNN) 英ロンドンのウェストミンスター寺院で6日、チャールズ国王の戴冠(たいかん)式が行われる。
チャールズ国王はエリザベス女王の死去に伴い昨年9月に即位したが、戴冠式は君主として正式に王冠を受ける機会になる。式典は少なくとも2時間続く見通しで、チャールズ国王は王冠を授けられるほか、各種の儀礼の品を渡され、国家を代表する様々な人によって国王に承認される。
ロンドンの一部はここ数日にわたって通行規制が敷かれており、バッキンガム宮殿からロンドンの英王室公邸、ウェストミンスター寺院に至るパレードのルートには柵も設置されている。ウェストミンスター寺院は1066年以来、英国の戴冠式が行われる教会となっている。
ロンドンには大勢の人が詰めかける見通し。王室ファンの中には見やすい位置を確保しようと、全長2キロのルート沿いで寝泊まりする人の姿も見られた。
チャールズ国王とカミラ王妃は馬6頭が引く豪華な馬車でウェストミンスター寺院に向かい、王室騎兵隊もそこに同行する。
ロンドン警視庁は6日の対応について、過去数十年で最大の警備作戦になると発表。ロンドンでは警官1万1500人あまりが動員されるという。バッキンガム宮殿の前では今週、敷地に散弾銃の薬きょうとみられるものを投げ込んだとして、男1人が逮捕される事件も起きた。
華やかな催しに異論がないわけではない。数百万人の英国民が生活費の危機に見舞われる中、豪華式典に多額の税金を投入することへの批判もある。
式典は現地時間午前11時(日本時間午後7時)に始まり、エリザベス女王の戴冠式より1時間ほど短い約2時間の予定で行われる。