国産の新型戦車「オプロート」を実戦投入へ、ウクライナ
(CNN) ウクライナのレズニコウ国防相は13日までに、新たに開発した国産の戦車「オプロート」の実戦への投入が近づいていることを明らかにした。
同戦車の試験走行の模様を収めた動画を公開した際に述べた。「オプロート」のようなウクライナ製の戦車が、「戦車連合」の最前線にいるべきだとも主張した。ただ、製造される台数には触れなかった。
オプロートは、ウクライナ国営の兵器製造企業「ウクロボロンプロム」が北東部ハルキウ州で生産。旧ソ連時代に設計や開発があったT84型戦車を土台にした改良型となっている。
西側の軍事専門家らは、高速移動や機動性に優れ、旧型に比べ火力制御システムや装甲防御の能力がより高まっていると指摘した。
ロシアの侵攻を受けウクライナは西側諸国に対し戦車の提供を強く要請。紆余曲折(うよきょくせつ)はあったものの、米国が「エイブラムス」、英国が「チャレンジャー」、ドイツとスペインが「レオパルト」の各主力戦車の供与に同意した。引き渡しが最も遅れているとされるエイブラムスの乗員訓練は今月開始の見通しとなっている。
一方、米シンクタンク「戦略国際問題研究所」は先月、ロシア軍がこれまで失った戦車は最多で3500両に達するとの報告書を公表。西側諸国の当局者は、ロシアはウクライナの戦場に1948年に導入されたT55型戦車も送り出す事態にも追い込まれていると話している。