前線で空爆32回、バフムートの激戦続く ウクライナ軍が発表
(CNN) ウクライナ軍は18日までに、ウクライナ東部の激戦地バフムートでロシア軍がS300ミサイルで攻撃し、バフムート周辺のいくつかの地域が空爆を受けたと明らかにした。
ウクライナ軍参謀本部は「バフムートをめぐる激戦は続いている。加えて、敵は日中にイワニウスケ方面で攻撃を試みたが失敗した」と戦況を説明した。イワニウスケ村はバフムートの西に位置する。
一方、バフムートからの映像には、ウクライナ軍が陣取っている最後の地域であるバフムート西部での激しい砲撃と町が大きく損壊している様子が映っている。
ロシア国営RIAノーボスチ通信などが公開した動画には、ロシア軍兵士が放棄されたアパートを移動し、がれきが散乱する中庭を横切る様子が映っている。
無人機(ドローン)による上空からのバフムートの映像では、いくつかの地区から灰色の煙が立ち昇っている。映像には数少ない一見無傷の建物の一つとして、バフムートの西のはずれにある正教会の教会が映っている。この映像がいつ撮影されたかは不明。
参謀本部によると、前線全体で空爆が32回あった。直近の平均回数よりわずかに少ないという。
また、北東部ハルキウ州の北部ではロシア軍がクピャンスク方面での「戦術的状況」の改善を引き続き試みている。同方面では、オスキル川付近でのロシア軍の攻撃は失敗し、ウクライナ支配地域への激しい砲撃があったという。
他の激戦地であるドネツク州アウディーイウカ周辺の状況は静かで、参謀本部は「敵はこの1日、攻撃しなかった」と説明した。
軍当局者によると、中南部ザポリージャ州の占領地域にいるロシア軍は地域内の集落を砲撃し続け、この1日で20カ所以上を攻撃した。