ヘンリー王子に自費での警察警護を認めず 英裁判所

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英ヘンリー王子=3月30日、英ロンドンの王立司法裁判所/Max Mumby/Indigo/Getty Images

英ヘンリー王子=3月30日、英ロンドンの王立司法裁判所/Max Mumby/Indigo/Getty Images

ロンドン(CNN) 英高等法院は23日、王室を離脱したヘンリー王子が英国滞在中、自費で警察による警護を受ける権利を求めていた申し立てを退けた。

ヘンリー王子は離脱とともに警察による警護を打ち切られ、個人的に費用を支払って警察の警護を受けることを希望したものの、英政府がこれを拒否。王子は申し立ての中で、政府判断の合法性を審査するよう求めていた。

英内務省は高等法院に提出した文書の中で、裕福な個人に警察の専門的な警護を「買う」ことを許すのは適切でないと主張した。公費で組織・運営されている警護サービスをこうした個人に提供することは公益にかなうものではないとの王室・公人警護執行委員会の見解も示した。

高等法院は政府側の主張を認め、審査を拒否する判断を下した。

ヘンリー王子はこれとは別に、政府が公費での警護を打ち切った決定自体に対しても、見直しを求めている。

さらに著名人ら数十人とともに、英大衆紙デイリー・ミラーの発行元を相手取り、電話の盗聴など違法な取材を受けたとの訴えを起こしている。

この裁判は10日に始まり、7週間続く予定。王子は来月、証言のためにロンドンへ戻ることになっている。

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