戴冠式の公式写真、バッキンガム宮殿が公開
ロンドン(CNN) 先週末に戴冠(たいかん)式を行った英チャールズ国王とカミラ王妃は、バッキンガム宮殿が8日に公開した新たなメッセージの中で「心からの感謝」を表明した。
とりわけ国王夫妻が格別の敬意を表したいと望んだのは、ロンドンやウィンザーなどで開催された複数の行事に携わった人々だ。彼らのおかげでそうした行事が「可能な限り幸福で安全な、楽しめるもの」になったとした。
「祝賀行事に参加された方々、自宅や路上でのパーティー、地域のボランティアに加わっていただいた一人ひとりに感謝します」と、チャールズ国王は記した。また、こうした人々の支えと励ましが戴冠式で実現し得る最高の贈り物だとした上で、今後はカミラ王妃と共に英国民及び英連邦王国の国民に奉仕する生活を送る考えを示した。
英国王の宝器一式を身に着け、王座に座るチャールズ国王/Hugo Burnand/Royal Household 2023/AP
国王の感謝のメッセージと合わせ、バッキンガム宮殿は国王夫妻や王室メンバーらの新たな公式写真4枚を公開した。これらは6日の歴史的な戴冠式の後、著名な英国の写真家ヒューゴ・バーナンド氏が宮殿内で撮影したものだ。
このうちの1枚には、宮殿の「王座の間」で王冠とローブを身に着け、王笏(おうしゃく)と宝珠を手にしたチャールズ国王が写っている。国王の座る王座は、エドワード7世の戴冠式のため1902年に作られた二つのうちの一つだ。
バッキンガム宮殿「緑の客間」に立つカミラ王妃/Hugo Burnand/Royal Household 2023/AP
別の肖像写真には、「緑の客間」で王冠とローブを身に着けた姿のカミラ王妃が写っている。国王と王妃が共に王座の間で写る写真もある。
4枚目は国王夫妻を中心に、公務を行う王室のメンバーが並び立つ写真となっている。
公務を担うロイヤルメンバーらと/Hugo Burnand/Royal Household 2023/AP
ロンドンを拠点に活動するバーナンド氏は王室と縁が深く、2005年に当時のチャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚式、11年にはウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の写真撮影を手掛けた。