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ウクライナが密かに進めるドローン開発計画、その裏側に迫る CNN EXCLUSIVE

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自社のドローンが射出されるのを見守るドローン開発者のバレリイ・ボロビク氏/Vasco Cotovio/CNN

自社のドローンが射出されるのを見守るドローン開発者のバレリイ・ボロビク氏/Vasco Cotovio/CNN

(CNN) ウクライナ某所。うだるような夏の陽ざしの下、透明人間のごとくドローン(無人航空機、UAV)が遠くから近づいてくる。遠隔操作された飛行物は目に留まりにくく、音を聴きとることもほぼ不可能だ。

「ステルス性能はかなり高い」とバレリイ・ボロビク氏。「通称『ビドシッチ号』だ(ウクライナ語で『撃退』の意味)」

ボロビク氏が戦闘ドローンと呼ぶビドシッチは、ロシア軍の陣地を攻撃するために設計された。

ボロビク氏をはじめ、ウクライナ国内ではドローン開発者が次々現れている。最初のきっかけはロシアがクリミア半島と東部ドンバス地方の一部を占領した2014年で、2回目はその8年後、本格的な侵攻が始まった時だ。

当初ドローンは大砲がロシアの目標物の位置を特定しやすくするために配備された。現在はロシアの支配領域に深く入り込み、目標物の攻撃に使われていると考えられている。

ボロビク氏のチームは、ビドシッチを同様に開発した偵察ドローンと組み合わせて使用することを想定している。

「飛行距離は40キロメートルで、2~3キログラムの弾頭が搭載可能だ」「(ロシアの)高価な兵器が(攻撃の)主なターゲットだ」(ボロビク氏)

ボロビク氏が経営する会社はウクライナ国内の工場と契約して増産を進めているところで、製造量は月50機から1000機以上に増える見込みだ。またあらゆるサイズや形状のモデルを複数そろえている。

同氏の業務は、ウクライナ人の創意工夫と生存本能に支えられた業界のごく一部にすぎない。ウクライナ政府も軍も、積極的にこの業界を支援している。

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