サメに襲われロシア人死亡、エジプトのリゾート地
(CNN) エジプト東部の紅海に面したリゾート地のハルガダで8日、ロシア人がサメに襲われて死亡した。当局はこれを受け、現場周辺のビーチ付近での遊泳を禁止した。
ロシア国営タス通信によると、ロシア総領事は1999年生まれのロシア人がサメに襲われて死亡したことを確認した。
エジプト環境省は、ヤスミン・フアード環境相が委員会に調査を命じたと発表。環境相は紅海のビーチ利用者のために最高水準の安全対策を導入し、サメによる被害の再発防止に全力を尽くすよう現地の当局に指示したとしている。
発表によると、今回の事態を引き起こしたイタチザメは捕獲された。専門家チームはこのサメが人を襲った理由を探るとともに、過去に人を襲ったのと同じ個体かどうかも調査する。
環境省は9日から2日間の遊泳禁止を命じ、ハルガダの北に位置するグーナから南に位置するソーマ湾にかけての一帯で、シュノーケリングなどのウォータースポーツを含む活動を禁じた。
エジプトの紅海では過去にも人がサメに襲われたことがある。2022年にはハルガダ南部で女性2人がサメに襲われて死亡。20年にはウクライナ人の少年が片腕を失い、エジプト人ツアーガードが片脚を失った。18年にはチェコの観光客が死亡していた。