超高層ビルの外壁登る英国人男性を制止、警察へ引き渡し ソウル
ソウル(CNN) 韓国の首都ソウル随一の超高層ビル、ロッテワールドタワーの外壁を登っていた男性が途中で制止され、警察に引き渡された。
地元消防当局の発表によると、20代の男性が12日、ロープなどの装備なしで123階建ての同ビルに登り始めた。
ビルの42階にいた警備員がこれに気付いて通報。消防チームが午前8時前に出動し、72階まで登った男性を作業用のゴンドラで建物の中に運び入れて「救助した」という。
ビルを所有するロッテ資産開発によると、男性は、ビル登りで知られる英国人のジョージ・キングトンプソン氏と判明した。
警察は、同氏がどのようにビルに近づき、登ったのかを調査中。ロッテ側は無断で登る行為を防ぐため、建物やシステムの改善を検討する方針だ。
キングトンプソン氏は2019年、英ロンドンの超高層ビル、ザ・シャードに登って起訴され、禁錮刑を科された。22年には、欧州一の高さを誇るスペインのジェットコースターからパラシュートで飛び降り、執行猶予付きの刑を言い渡された。
ロッテワールドタワーの高さは約555メートルと、世界5位。18年には「フランスのスパイダーマン」と呼ばれるアラン・ロベール氏が外壁を半分以上登ったところで、警察に逮捕された。