プリゴジン氏、ロシア軍高官2人と緊迫した会合か 動画が浮上
(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏とロシア軍の高官2人が会う様子を映した映像が24日、ソーシャルメディアに投稿された。
2分間の映像には、プリゴジン氏が中庭で護衛に囲まれて2人の将校と会う様子が映っている。ロストフナドヌー市内の可能性がある。
SNSのテレグラムでワグネルの作戦に関する信頼性のある情報源となってきたチャンネルによると、この会合はロシア軍南部軍管区の本部で行われた。正確な日時は不明だが、日中の出来事とみられる。
プリゴジン氏と会ったのはウラジーミル・アレクセーエフ中将とユヌスベク・エフクロフ国防次官。
ある場面では、プリゴジン氏が「もしあなた方が彼らを送ってきたら、我々は彼らを全員撃ち殺す」と述べた。どのような文脈で発言したのかは不明。
プリゴジン氏がエフクロフ氏に対し、軍が市民に発砲している点を批判し「良心がない」と詰め寄る場面もあった。
ロシアのプーチン大統領はロストフが「困難な」状況にあり、軍や民間の建物が封鎖されていることを認めている。
プリゴジン氏はワグネルの反乱とみられる動きについて、加速する可能性があると警告。「我々がここに来たのは、(ゲラシモフ)参謀総長とショイグ(国防相)と面会するためだ。彼らがここに来るまで、我々はここに居続け、ロストフ市を封鎖する。そしてモスクワに行く」と述べた。
さらに「みなが死んでいっているのはあなた方が彼らをそこに押しやっているからだ。弾薬もなく、考えもなく、計画もなくだ」と批判した。
将校2人からの発言はほとんど聞き取れず、どのような話が交わされたのかは不明。国防省はこの動画を含むプリゴジン氏との接触について言及していない。
アレクセーエフ氏は23日夜、ワグネルの行動を「クーデター」と呼んで批判する動画を公表していた。