ウクライナ軍、河川巡視艇隊を創設 戦略河川ドニプロ川を防衛
キーウ(CNN) ウクライナ軍は、欧州の大河の一つでもあり、地域的な配水や給電を支え、ロシアへの抗戦では自然の障害物ともなり得るドニプロ川の警備や防衛を担う「河川巡視艇隊」をこのほど創設した。
戦力は旧ソ連時代に製造の装備品や戦闘用に改造した民間用の船舶などとなっていたが、米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国、他の支援国からの援助も最近取り付けた。
米国防総省によると、米国だけで河岸向けなどの警備任務に適した哨戒艇62隻を供与した。シー・アーク・ドーントレス型哨戒艇の少なくとも18隻が含まれるとした。
船長約10メートルの同哨戒艇の速度は時速約65キロで、機関銃3基の搭載が可能で、40ミリの榴弾砲発射装置も備える。装甲能力には乏しいものの、敵の攻撃をかわす最大の武器は高速航行と優れた機動性となっている。
CNNが最近、同行取材した哨戒艇のアントン艇長は「任務では対空、対地や河岸を含めた全てでの敵対行為を見張っている」と主張した。