ウクライナ軍、河川巡視艇隊を創設 戦略河川ドニプロ川を防衛

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米国が供与したシー・アーク・ドーントレス型哨戒艇/Vasco Cotovio/CNN

米国が供与したシー・アーク・ドーントレス型哨戒艇/Vasco Cotovio/CNN

ドニプロ川の長さは約2200キロ。ロシアに端を発する欧州で4番目の大河で、ベラルーシやウクライナを貫通し、最後には黒海にたどり着く。ウクライナ内では首都キーウ、ドニプロ、ザポリージャやヘルソンなどの主要都市近くを流れている。

ウクライナ中南部ザポリージャ州にある欧州最大規模のザポリージャ原子力発電所の炉心冷却水の主要水源ともなっている。ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊は同川が地域社会などで担っている重みを改めて示していた。

同艇長は、ダムの決壊を受けドニプロ川の戦略的な重要性が明確になったと指摘。この川では2022年2月24日以降、一切の船舶航行が禁じられていたとしながらも、現在は全ての船舶の臨検を進めているとも明かした。

最大の警戒対象はロシアによる浸透工作などだが、ロシアがイラン製のドローン(無人機)を使った大規模な都市攻撃を仕掛けて以降、新たな任務が課されたとも説明。ロシアは同川の水面近くなどを狙ってドローンを再三飛ばし、ウクライナの防空網やレーダー網をかわす作戦も試みており、対空防衛上での責務も加わったと述べた。

この新たな防御対策が河川巡視艇隊の誕生を促したともした。イラン製のドローン「シャヘド」が飛来すれば迎撃を試みているとも話した。

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