ワグネル反乱、プリゴジン氏は「あまりに早く諦めた」 ウクライナ外相が見解
(CNN) ウクライナのクレバ外相は27日、ロシア民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が主導した反乱に触れ、長引いていればロシア軍の士気に打撃を与えただろうとの見解を示した。
クレバ氏は27日のCNNのインタビューで「もし今回の反乱が48時間続いていれば、まず間違いなく、ウクライナ南部や東部で戦うロシア軍の士気を低下させる影響があっただろう」と指摘した。
そのうえで「残念ながら、プリゴジン氏はあまりに早く諦めた。このためロシアの塹壕(ざんごう)に士気低下効果が浸透する時間がなかった」と述べた。
ワグネルの傭兵(ようへい)が首都モスクワを脅かす様子を見せる中、プリゴジン氏の反乱の試みは先週末、ロシアの指導部に混乱を引き起こした。プリゴジン氏は24日、ロシア人の血が流れる事態を防ぐため進軍を中止すると表明。今回の蜂起は政府転覆の試みではなく、抗議だとしている。