タイタニック付近の潜水艇の破片、カナダに陸揚げ
(CNN) 沈没した豪華客船タイタニック号の残骸を見学するツアーの途中で圧壊した潜水艇「タイタン」の破片が28日、カナダ東部ニューファンドランド・ラブラドル州にあるカナダ沿岸警備隊の桟橋に陸揚げされた。
この事故では、タイタニック号の残骸近くの海底でタイタンの破片が発見され、「壊滅的な圧壊」で乗っていた5人全員が死亡したとみられる。捜索活動を指揮した米沿岸警備隊が22日に発表した。
事故現場から回収され、陸揚げされたタイタンの破片の一つは白いパネルのような形状で、陸揚げを行った作業員よりも大きい。同じような大きさの別の破片にはコードやワイヤが付いている。これらの破片がどの部分のものかは現時点で不明。
タイタンを運航していた米企業オーシャンゲートによると、タイタンはカーボンファイバー(炭素繊維)とチタンでできており、重量は約10トンで、定員は大人5人。同社は1912年に沈没したタイタニック号の近くまで行けるツアーでタイタンを運航していた。同ツアーの費用は1人25万ドル(約3600万円)。