警官の17歳少年射殺で3夜連続の暴動、全土で数百人逮捕 フランス
ジェラルド・ダルマナン内相によると、29日夜には全土で少なくとも100人が逮捕された。警察には「整然とした介入」を指示したとダルマナン内相は述べ、「勇気ある仕事」をしている警官と消防隊員を支持すると強調した。
銀行の消火に当たる消防隊員=29日、パリ郊外ナンテール/Zakaria Abdelkafi/AFP/Getty Images
28日夜には各地で警察署や市庁舎、学校などが放火され、約150人が逮捕された。内務省は先に、29日は警官4万人(パリの5000人を含む)を全土に配備して暴動鎮圧にあたると発表していた。
暴動に火が付いたのは、27日に交通取り締まりの警官が少年を射殺したことが発端だった。この日の夜にかけて車40台が放火され、警官24人が負傷した。
ツイッターに投稿された映像の一部。検問中の警官が車を運転していた17歳の少年と接触した瞬間が映っている/From @Ohana_Fgn/Twitter
BFMTVは、警官が自発的殺人の容疑で捜査の対象となり、仮勾留されたと伝えている。
29日には、死亡した少年の母親を先頭とする追悼のデモ行進に推定6000人が参加した。