香港警察、海外に逃れた民主活動家8人に懸賞金

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香港警察が懸賞金をかけるとした民主活動家の一人、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏/Anthony Kwan/Getty Images

香港警察が懸賞金をかけるとした民主活動家の一人、羅冠聡(ネイサン・ロー)氏/Anthony Kwan/Getty Images

香港(CNN) 香港警察は3日、海外に逃れた著名民主活動家8人に対し、100万香港ドル(約1800万円)の懸賞金をかけると発表した。

元議員の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏、郭栄鏗(デニス・クウォック)氏、許智峯(テッド・フイ)氏など8人は、香港国家安全維持法に違反して外国勢力との共謀や国家転覆をはかった疑いがもたれている。

ここ数年の間に香港を脱出した活動家の多くは、中国政府が香港の自由と自治を弾圧していると訴え続けてきた。

民主活動家の男性7人と女性1人は現在、米国、カナダ、英国、オーストラリアを拠点としている。いずれの国も、国家安全維持法に関する懸念を理由に香港との犯罪人引き渡し条約を停止している。

警察は3日の記者会見で、国家安全維持法に基づきこれまでに260人が逮捕されたと発表した。うち79人が国家転覆やテロなどの罪で有罪を言い渡されている。

8人の活動家については警察が逮捕状を取ったと述べ、「見世物を演出したり恐怖を拡散させたりしているわけではない。我々は法を執行している」と強調した。

米国や英国はこれを非難。香港に対して懸賞金の撤回を要求した。オーストラリアの外相は3日、香港国家安全維持法に対する「深い懸念」を示し、表現の権利や抗議活動の権利を支持すると表明した。

懸賞金がかけられた8人の中の1人で弁護士の任建峰(ケビン・ヤム)氏は、香港警察の3日の記者会見以来、「リスト入りした栄誉」をたたえるお祝いが殺到していると述べ、「喜びは感じない。だが香港がこんな風になってしまったことに悲しみを感じる。多くの人の目から見て、香港がどれほど低くなってしまったかを物語る」と滞在先のオーストラリアから語った。

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