中国・重慶市で洪水、15人死亡 国営メディア
(CNN) 中国内陸部の重慶市が3日から豪雨と洪水に見舞われ、少なくとも15人が死亡、4人が行方不明になっている。国営新華社通信が5日、地元当局の話として伝えた。
現地からの映像には、住民らが救助される場面や排水作業の様子が映っている。
隣接する四川省でも46万人あまりの住民が豪雨の被害に遭っているが、当局によれば今のところ死傷者は報告されていない。
国営の中国中央テレビ(CCTV)は4日、同省で8万5000人あまりが避難したと報じた。少なくとも400組の救急チームが派遣され、捜索救助活動に参加している。
新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は当局に、住民の安全を守り、損害を最小限に抑えることを最優先するよう指示。洪水制御や緊急対策などの担当各省庁に、連携しての対応を命じた。
同通信によれば、四川省では先週も暴風雨で土砂崩れが発生し、4人が死亡、3人が行方不明になった。
CCTVでは3日、河南省で発生した河川の氾濫(はんらん)で、車の屋根に取り残された男女が救助される場面の映像が流れた。救助チームがドローン(無人航空機)を使ってロープと救命胴衣を届け、クレーンで2人を土手まで運んだ。
一方で中国北部などはこの夏、記録的な熱波に繰り返し襲われている。気候危機の影響で、予測できない異常気象が相次いでいると指摘する専門家もいる。