ウクライナ、ロシアによる原発攻撃の可能性に備え
(CNN) ウクライナ当局者は、ロシアによるザポリージャ原発への攻撃の可能性に備えて、対応を準備していると述べた。ウクライナはザポリージャ原発でのロシアからの挑発について警告している。
ウクライナのマリャル国防次官は、ロシアが、ウクライナによる破壊工作と見せかけようとする「完全に無謀な行動」を取る可能性があると警告した。一方、ロシア側は、ペスコフ大統領報道官が「ウクライナ政府による破壊工作の大きな脅威」があり、それは「破滅的な結果」をもたらす可能性があると述べた。
マリャル氏は5日、潜在的な悪影響を最小限に抑えるため、ドニプロペトロウスク、ザポリージャ、ヘルソン、ミコライウの4州で数日にわたり、原発へのテロ攻撃の可能性を打開するための訓練が行われていると明らかにした。
マリャル氏によれば、ロシアは戦争の勢いを自国に引き寄せ、「軍事的目標を達成する」ために原発を攻撃する可能性がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、ロシアがザポリージャ原発の屋根に爆発物を仕掛けた可能性があると非難していた。
ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」は、冷却水を供給しているカホウカ・ダムの決壊にもかかわらず、冷却池の水位は安定しており、管理下にあると明らかにした。
ザポリージャ州の親ロシア派の当局者は、ウクライナ側の懸念を一蹴し、「全てが正常」であり、原発も稼働していると述べた。