プリゴジン氏か、動画でベラルーシ到着の戦闘員を歓迎 反乱以来初の姿
(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏がベラルーシでワグネルの戦闘員を歓迎するところとみられる動画が19日にソーシャルメディアに投稿された。動画の人物がプリゴジン氏であれば、先月ロシアで武装蜂起を主導して以来、同氏が公の場に姿を見せるのは初めて。
プリゴジン氏のような姿と声をした男性は動画の中で「ベラルーシにようこそ。我々はロシアのためによくやった」と戦闘員に語りかけている。
動画は19日に親ワグネル派のSNS「テレグラム」のチャンネルに投稿され、プリゴジン氏のアカウントで共有された。
同氏が主導した反乱により、ロシアのプーチン大統領は困難な状況に直面した。プリゴジン氏はロシアのウクライナ侵攻で重要な役割を果たし、反乱以降の所在は不明だった。
動画は未編集で、ファイルのメタデータから18日夕暮れ時か19日の夜明けに撮影されたようだ。
ベラルーシ内の軍事活動を追跡している活動家監視グループ「ハジュン・プロジェクト」は19日、プリゴジン氏の飛行機が18日午前11時5分にベラルーシの首都ミンスク近郊のマチュリシ空軍基地に着陸し、19日午前0時15分に離陸したと報告。動画のメタデータや映っている太陽の位置と併せて、動画は18日の夕暮れ時に撮影された可能性が高い。
映像は鮮明ではなく、暗い中で撮影されているため、CNNは動画の中で話している人物がプリゴジン氏かどうか、またいつ撮影されたのか断定できない。
プリゴジン氏とみられる人物は、ロシア国防省のウクライナにおける作戦の計画などを批判。また、ベラルーシ滞在は一時的なものとなる可能性があることを示唆し、戦闘員らに他の場所への移動に備えるよう呼び掛けた。