タイ国会、野党党首の首相指名選を阻止
過去最高の投票率を記録した5月の総選挙では最多の議席を獲得し、2014年のクーデター以降実権を握る親軍派の既得権益層に大きな打撃を与えた。
裁判所と国会による今回の判断は、前進党の若い支持基盤の間に一段の反発を引き起こす公算が大きい。大規模な街頭デモが発生する可能性もある。
先週国会で行われた1回目の首相指名選挙で、ピター氏には首相に選ばれるだけの票が集まらなかった。過去の軍事政権が創設した同国の政治システムは、王政主義者や保守派の既得権益層が極めて優位に立つ仕組みとなっている。タイでは長年にわたり、これらの層が権力を掌握してきた。