ロシア軍、港湾都市オデーサを3夜連続の空爆 2人負傷
(CNN) ウクライナ南部オデーサ州の軍行政部などによると、港湾都市オデーサが20日未明、ロシア軍の攻撃を受け、少なくとも2人が負傷した。同市への攻撃は3夜連続となった。
ウクライナ空軍は20日未明、ロシア軍の戦略爆撃機「Tu22M3」の少なくとも8機が黒海方面に飛来したと報告。巡航ミサイルを発射する恐れがあるとして空襲警報に留意するよう促していた。
空軍はSNS上で、超音速の対艦巡航ミサイルがオデーサ州方面へ発射されたと警告もした。
地上にいたCNN取材班は大きな爆発音を1回確認。他の爆発音も響いたと報告した。
18日から始まった夜の攻撃ではオデーサの港湾施設が被害を受けていた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、これら攻撃はロシア軍の侵略が始まって以降、最大規模だったと指摘。ロシアは飢えを武器化し、国際的な食料市場の不安定化を試みていると非難した。
同大統領はオデーサへの攻撃を、国連などが仲介した食料輸出協定への参加停止をロシアが決めたことと関係づけている。
オデーサへの空爆についてロシアは、同国が強制併合したウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋をウクライナが攻撃したことへの報復と主張している。