ウクライナへの船舶は「軍事運搬船」 ロシア国防省
(CNN) ロシア国防省は19日、黒海を航行してウクライナの港に向かう全ての船舶は20日から軍事物資を運搬している可能性があると見なすと発表した。
この前には、ロシア外務省が黒海を経由したウクライナ産穀物の輸出に関する協定から離脱し、黒海の船舶の安全な航行を保証しないと明らかにしていた。
国防省の声明には「黒海の穀物輸出合意の停止と、海上の人道回廊の縮小に伴い、モスクワ時間20日午前0時からウクライナの港に向かう黒海の全ての船舶は軍事物資を運搬している可能性があると見なされる」とある。
同省によると、船舶に国旗を掲げている国はウクライナでの紛争でウクライナ側についていると見なされる。
同省は「黒海の国際水域の北西部と南東部の多くは一時的に航行が危険だと宣言されてきた」とも指摘した。
ロシアは17日にウクライナ産穀物の黒海経由の輸出を可能にしてきた協定から離脱すると発表。ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ロシア側の要求が通ればただちに」協定に戻ると述べ、将来的に輸出合意を復活させる可能性を残した。
ロシアはこのところ自国産の食料の輸出が妨げられていることについて不満を述べており、ペスコフ氏はこの点を協定から離脱する理由として挙げた。