日本の人口、昨年は80万人減少 人口危機に拍車
東京(CNN) 日本の人口危機に拍車がかかっている。昨年1年間で日本人住民の数は80万人以上減少した。同様の傾向は他の東アジア諸国でも見られる。
総務省が26日に発表したデータによると、日本人と外国人の住民両方を含む日本の総人口は今年1月1日の時点で1億2540万人。外国人の数は1年前と比べて28万9500人近く増えた。これは10%以上の増加を意味する。
一方で日本人の数は80万523人減少。ピークだった2009年から14年連続での減少と総務省は説明する。
また今回は、初めて全ての都道府県で日本人の人口が減少した。総務省の報道官がCNNに明らかにした。
ただ首都東京は外国人の増加のため、国籍を問わない全体の人口でわずかな増加を記録している。
昨年は死亡者数も調査開始以降の最多を更新して156万人となった。出生者数は77万1801人で死亡者の半分に満たなかった。
日本は死亡者が出生者を上回る状況が10年以上続く。人口は1980年代の経済成長以降減り続け、現在の出生率は1.3と、安定した人口を維持するのに必要な2.1を大きく下回っている。
同時に日本は世界で最も平均余命の長い国の一つでもある。政府のデータによれば2020年はおよそ1500人に1人が100歳以上だった。
東アジア地域では中国、韓国、シンガポールも同様の危機に直面。若年層により多くの子どもを持つよう促すのに苦慮している。背景には生活費の高騰や社会的不満の増大がある。