ゼレンスキー氏の故郷にロシアの攻撃 6人死亡、数十人負傷
ウクライナ・キーウ(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領の故郷である中部クリビーリフに31日、ロシアの攻撃があり、少なくとも6人が死亡、数十人が負傷した。前日にはロシアの首都モスクワに対してドローン攻撃が行われ、ゼレンスキー氏は戦争が「ロシアに戻りつつある」との認識を示していた。
今回の攻撃では弾道ミサイル2発が学校1棟と住居タワー1棟を直撃した。死者には5歳の女の子も含まれる。
ゼレンスキー氏によれば、350人以上が救助活動に参加している。31日午後の時点でも依然、救急隊員ががれきの下の生存者の捜索に当たっていた。
住民らは、ミサイル攻撃で建物2棟が大きな被害を受ける前に空襲警報は鳴らなかったと証言。避難する時間がほとんどなかったと話す人もいた。
クリビーリフに住む女性は「今回は場所を確認する時間がなかった」「廊下にいた夫は爆風でなぎ倒された」と語った。
ロシアがクリビーリフを狙った理由は不明。ウクライナ当局は、付近に軍事目標はないと指摘する。地元防衛当局のトップは今回の爆撃を「テロ攻撃」と形容した。