プーチン氏、ウクライナの反攻で「停戦できない」
(CNN) ロシアによるウクライナでの戦争が激しさを増し、ウクライナ政府が反転攻勢を強めるなか、ロシアのプーチン大統領は停戦の実施は難しいとの見方を示した。
プーチン氏はサンクトペテルブルクで行われた記者会見で述べた。会見は入念に調整されたもので、少数のロシアのメディアが参加した。
プーチン氏は、ロシア政府がウクライナとの和平交渉を拒否したことはないと述べた。プーチン氏は、戦争を終結させるためのプロセスを開始するためには双方の合意が必要だが、ウクライナ軍が攻勢に出ている間は合意に達するのは難しいと述べた。
プーチン氏は、先に行われたロシア・アフリカ首脳会議で、アフリカ首脳から提案された和平イニシアチブを検討していると述べ、ウクライナ政府が交渉のテーブルにつかないことを非難した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が領土内から撤退するまで、ロシアと和平交渉を行わないとしている。ゼレンスキー氏は戦争について、プーチン氏によるいわれのない侵攻と位置付けている。
ゼレンスキー氏は、他国の軍隊がウクライナを占領している間に交渉を認めることは、プーチン氏の侵攻によって引き起こされた戦争や痛み、苦しみを「凍結」させるだけだと述べた。