プーチン氏、穀物輸出協定更新の「用意あり」 ロシアの条件が満たされれば
(CNN) ロシアのプーチン大統領は2日、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、黒海からの穀物輸出に関する協定について、西側諸国が協定に定められた義務を全て実行し次第、ロシアが協定に復帰する用意があると伝えた。クレムリン(ロシア大統領府)が声明で明らかにした。
声明によれば、プーチン氏は、輸出協定の停止と、ロシアの食料や肥料の供給解除に関連するロシアの原則的な立場について説明した。
穀物輸出に関するロシア側の条件の履行が進んでいない状況では、協定の次の延長は意味を失っていると指摘。西側諸国が協定で定められたロシアに対する義務が実際に全て履行されればすぐに、協定に復帰する用意があることを確認したという。
ロシアは先月、黒海からの穀物輸出に関する協定への参加を停止した。世界の食料安全保障にとって重要とみなされている協定は昨年7月に国連とトルコの仲介によって始まり、3回にわたって期間が延長されていた。ロシアは協定からの離脱を繰り返し警告した後、昨年10月に協定から初めて離脱し、数日後に復帰していた。