チーズホイール数千個の下敷きに、職人死亡 熟成室の棚が崩落 イタリア
ローマ(CNN) イタリア北部の古都ベルガモのチーズ工房で6日、熟成室の棚が突然崩落し、数千個のチーズの下敷きになって職人の男性(74)が死亡した。
地元当局の発表によると、男性は6日、チーズを磨くロボットを点検しようと熟成室に入った。
室内には床から天井までの棚が10列ほど並び、1列につき約1600個のチーズホイール(大きな円盤型の塊)が保管されていた。
当局によれば、何らかの原因で最初の棚が崩落した後、「ドミノ倒し」が起きた。
午後9時ごろに憲兵隊や消防隊、救急車、地元当局のチームが出動したが、大量のチーズの下から男性の遺体を発見するまでに11時間以上かかったという。
工房に住み込んで働く遺族が、男性の身元を確認した。葬儀は10日に予定されている。
工房は1970年代末の創業以来、自社牧場の牛乳を使ったハードタイプの「グラナパダーノ」を生産してきた。12~70カ月の熟成期間を経たチーズホイールを毎年約1万5000個、製造している。