ウクライナ海軍、黒海に民間船舶が航行する回廊を設定
(CNN) ウクライナ海軍は12日までに、黒海で民間の船舶が航行出来る暫定的な海上回廊を設置したと発表した。
ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する協定からロシアが先月離脱したことを受けた措置。
ウクライナ海軍は、「この暫定的な回廊を通じ商船はウクライナの港湾への出入りが可能」との通達を出した。同時に、ロシアが及ぼす軍事的な脅威や機雷の危険性は全ての航路沿いに存在し続けているとも警告した。ロシアとの合意はない回廊であることを示唆している。
現段階でウクライナ南部のオデーサ港や近辺の港湾で商船の出入港は起きていない。結果的にこれらの港からの穀物輸出は途絶えており、オデーサ港を離れた穀物搭載の船舶は先月16日が最後となっていた。
ウクライナ海軍の今回の通達が、商船が黒海西部のドナウ川沿いの港湾からさらに以東の港への航行へどれだけ踏み切るのかは不明となっている。
回廊と設定した航路は、ロシアによるウクライナ侵攻が昨年2月24日に始まって以降、チョルノモルスク港、オデーサ港やユズニー港に停泊している民間船舶の出航用に主に使われるだろうともした。