クリミア橋上空でミサイル2発撃墜 ロシア当局
(CNN) ロシアの当局者は12日、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミアとロシア本土を結ぶクリミア橋の上空で、ウクライナ軍が発射したミサイル2発が撃墜されたと明らかにした。
同橋はロシアがウクライナに侵攻して以来、繰り返し攻撃を受けてきた。
ロシアがクリミアの「首長」に任命したセルゲイ・アクショノフ氏は「敵のミサイル2発がケルチ海峡近くで防空軍によって撃墜された。橋に被害はない」と述べた。
ソーシャルメディアに出回った写真や映像には、橋から白い煙が立ち上っている様子がうつっている。CNNはこれらの写真を独自に検証していない。
当局者によると、攻撃未遂を受けて橋は一時通行止めとなった。
ケルチ橋としても知られるクリミア橋はロシアのウクライナでの戦争の物資供給の大動脈。ウクライナ南部と東部のロシア占領地に人や物を送るのに使われている。
同橋はまた、ロシアのプーチン大統領にとって個人的な意味合いを持っている。クリミアとロシア本土の「再統合」の象徴としてとらえている。
同橋は昨年10月、燃料タンカーの爆発で道路が大きく損傷し、部分的に破壊された。ロシア大統領府はすぐさまウクライナの仕業だと非難し、プーチン氏はウクライナの情報機関による「破壊工作」だと主張した。
そして7月にも2回攻撃を受けた。この攻撃についてはウクライナの治安当局者がCNNに同国の関与を明らかにした。