ウクライナ海兵隊900人、英国での訓練終了 独立の軍種に

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上陸作戦の訓練を行うウクライナ軍兵士/UK Ministry of Defense

上陸作戦の訓練を行うウクライナ軍兵士/UK Ministry of Defense

(CNN) 英国防省は13日までに、ウクライナの海兵隊兵士約900人が英海兵隊や英陸軍特殊部隊による訓練を終え、帰国の途に就いているとの声明を発表した。半年間のウクライナ軍支援計画の一環。

訓練はウクライナによる独自の海兵隊の育成や、水域での戦闘能力の強化を支援するものとした。ウクライナのゼレンスキー大統領は今年5月、海兵隊を独立の軍種にし、兵力を拡大させる意向を示していた。

英国防省によると、英特殊部隊が水陸両面作戦を指導し、ゴムボートを使っての海岸急襲などの訓練が実施された。英国がこの種の訓練をウクライナへ提供したのは初めてとし、ウクライナ海兵隊は作戦立案や急襲の実行を昼夜こなすようになったとも述べた。

このほか、次世代の軽対戦車兵器と称される携行型ミサイルや地対空ミサイル「スティンガー」の運用、迫撃砲や偵察用ドローン(無人機)の操作の訓練も受けたと指摘。「竜の歯」と呼ばれ、装甲車両などの移動を妨害する防御用障害物を爆発物で除去する訓練も含まれたとした。

今回の訓練生の経歴は様々だったとし、多くは兵役の経験がない民間人の志願者だったと指摘。ウクライナ軍の他の部門から転属した兵士もおり、一部は前線での実戦も体験していたという。

英国防省は声明で、訓練を最近終えたウクライナ海兵隊兵士1人が「英海兵隊による教練は予想よりはるかに厳しかった」と振り返ったことを紹介。「非常に多くのことを学び、自分で出来るとも思えなかった事柄も処理出来るようになった」と振り返った。

同省によると、訓練期間は5週間で、戦場での医療上の応急処置、近接戦闘の仕方や部隊としての戦術展開なども含まれたという。

英国内で訓練を受けたウクライナの志願兵らの人数は昨年の年初以降、2万人以上に達した。今年に入ってから英国が約束していた分のほぼ倍となる2万人の新たな志願兵らの訓練を引き受けたとも説明した。

英国での海兵隊への訓練には、オランダ海兵隊の教官も加わっているほか、複数の諸国も関与しているという。

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