金正恩氏、ミサイル発射訓練を視察 国営メディア報道
(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は21日、金正恩(キムジョンウン)総書記が戦略巡航ミサイルの発射訓練を視察したと伝え、その場面の写真を公開した。
KCNAによると、ミサイルは朝鮮人民軍海軍東海艦隊の警備艦から発射された。訓練の日付は明記されていない。
正恩氏は艦上で兵器や戦闘態勢を確認し、警備艦が高い機動性と攻撃力、突発事態に対応する臨戦態勢を維持していることを称賛したという。
公開された写真には、白と黒の服を着た正恩氏が甲板で両手を腰にあて、兵士らと並んで立つ姿が写っている。ミサイルが打ち上げられた瞬間の写真もある。
KCNAの報道と同じ21日、米韓両軍は10日間にわたる大規模な合同軍事演習を開始した。韓国の警察によると、これに先立って北朝鮮のハッカー集団が20日、演習にかかわる企業への侵入を試みたが、保安システムに阻止された。
巡航ミサイルを発射する北朝鮮海軍の艦艇/KCNA
韓国政府は21日、北朝鮮の国営メディアによる報道は誇張され、事実とは異なることが多いとの見方を示した。韓国軍の合同参謀本部は、米韓両国が北朝鮮の活動を監視中だと述べ、韓国軍は北朝鮮のいかなる挑発行為にも対応する用意があると強調した。
18日には、米韓両国と日本の首脳が米ワシントン郊外の大統領専用山荘「キャンプデービッド」で会談。首脳らは共同声明で北朝鮮の非核化を目指すと表明し、北朝鮮が繰り返す弾道ミサイルの発射を非難した。