中国、大気汚染の改善で平均余命が2年以上延伸 米研究
香港(CNN) 世界各国の大気汚染と健康被害を調べた研究で、中国の大気汚染対策が進んだ結果、国民の平均余命は2年以上延びたことが分かった。
米シカゴ大学エネルギー政策研究所(EPIC)が、29日に出した年次報告書の中で明らかにした。
大気汚染のワースト・ランキングはかつて、中国の都市で占められていた。だがEPICによると、中国の汚染レベルはデータ収集が始まった2013年から21年までの間に42%低下した。政府が近年、自動車の走行制限や鉱工業への規制など対策を強化してきた成果とみられる。
世界全体の汚染レベルも13~21年でわずかに下がったが、これは中国の低下幅が大きかったため。同国の改善がなければ、世界平均は上昇していたと考えられる。
報告書によれば、中国ではこの期間に平均余命が2.2年長くなった。