中国、大気汚染の改善で平均余命が2年以上延伸 米研究
ただし、中国は国別の汚染レベルで今もワースト13位。首都北京で測定された有害な微小粒子状物質PM2.5の濃度は、全米で最も高い都市を40%上回っている。中国のPM2.5濃度は国内基準の範囲内だが、世界保健機関(WHO)の基準を大幅に超えているという。
今や「汚染の震源地」となった南アジアの状況は、さらに深刻だ。
世界の国別ワースト4はバングラデシュ、インド、ネパール、パキスタンと、南アジアが独占している。特にインドでは、PM2.5濃度がWHO基準の10倍を超える。
それぞれの国で、大気汚染のために平均余命が5年短縮されていると、報告書は指摘する。
各国政府が対策に乗り出しても、資金不足やインフラの不備が障害になることから、報告書は国際機関などによる援助の必要性を訴えている。