香港最高裁、同性カップルの権利認める枠組みの設置を命令
香港(CNN) 香港の終審法院(最高裁に相当)は5日、政府に対し、同性カップルの権利を法的に認めるための新たな枠組みを設置するよう命令した。
香港では1991年に同性愛が非犯罪化されたが、政府はその後も同性カップルに結婚やそれに準じた法的権利を認めず、活動家らが数年前から訴訟を起こしていた。
原告側は、同性婚を否定することが香港の「憲法」に当たる香港基本法に反するとの判断を求めていた。
これに対して判事らは、香港基本法が保障する結婚の自由は異性間の結婚にのみ適用されるとの立場を示した。
毎年恒例のプライドパレードの参加者=2018年/Kin Cheung/AP
そのうえで、同性カップルが承認に値しない下層階級に属するといった感覚を払拭(ふっしょく)するためにも、法的承認を与える「代替的な枠組み」が必要だと言明。政府に対し、2年以内にこの判断に従うよう命じた。