ロシア軍司令部近くで爆発、ウクライナがドローン攻撃か
(CNN) ウクライナ軍がロシア領内を空から攻撃する作戦を続ける中、同国南部ロストフ州ロストフナドヌーにあるロシア軍司令部近くで7日、ドローン(無人機)攻撃による爆発があった。
ソーシャルメディアに投稿され、CNNが地理情報を確認した映像には軍基地付近でのドローン攻撃が映っている。同州のゴルベフ知事は、防空隊がロストフナドヌー上空でドローン2機を迎撃し、1人が負傷、車数台が損傷したとSNS「テレグラム」への投稿で明らかにした。
ゴルベフ氏によると、残骸が墜落した現場周辺では「非常事態モード」が発令され、100人近い住人に一時的な滞在先が案内されたという。
ドローンが迎撃されたロストフナドヌー中心部の現場付近=7日/OLGA MALTSEVA/AFP/Getty Images
この攻撃についてウクライナはコメントを出していない。
ロストフナドヌーはウクライナとの国境に近い。今年6月、反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルに一時占領された。
7日にはロストフナドヌー以外へも攻撃があった。首都モスクワのソビャーニン市長は同日、防空システムが作動し、モスクワ近くでドローンが迎撃されたと明らかにした。ソビャーニン氏によると、残骸の落下による被害や死傷者はないという。
ウクライナはこのところ国境を越えた攻撃を活発化させている。ロシア国内での戦争への支持を徐々に低下させ、またインフラを破壊する狙いがあるとみられる。