スパイ容疑で英議会職員逮捕 英首相、中国の干渉に「強い懸念」伝える

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スナク英首相は中国の干渉に対する「強い懸念」を中国の李強首相に伝えた/Dan Kitwood/Getty Images

スナク英首相は中国の干渉に対する「強い懸念」を中国の李強首相に伝えた/Dan Kitwood/Getty Images

(CNN) 英議会の職員が中国のためにスパイ活動を行っていた疑いで逮捕され、スナク英首相は10日、中国の干渉に対する「非常に強い懸念」を中国の李強(リーチアン)首相に伝えたことを明らかにした。

インドのニューデリーで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の記者会見でスナク首相は同日、李首相との会談を利用して「我々の議会民主主義への干渉」などをめぐる懸念を伝えたと述べた。

これに先立ち英国では、公務機密法違反の疑いで男2人が逮捕されていた。報道によると、トム・トゥゲンハート治安担当相を含む保守党幹部とつながっていたとされる議会調査員が、中国のスパイだったとして逮捕された。

英紙サンデー・タイムズは10日、この調査員ともう1人の男が3月13日に逮捕されていたと伝えた。

ロンドン警視庁の発表によれば、逮捕されたのはイングランド南部オックスフォードシャー州の30代の男と、スコットランド・エディンバラの20代の男。公務機密法違反事件やスパイ関連事件の捜査を担当するロンドン警視庁のテロ対策班が捜査を行っている。

逮捕された2人は保釈金を支払い、10月初旬の期日まで保釈されている。

サンデー・タイムズによると、逮捕された議会調査員は英政府外交委員会のアリシア・カーンズ委員長ともつながっていたとされる。

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