飢える動物園の動物、飲食店のキュウリで罰金 財政難にあえぐ中国の自治体
国営メディアの報道によると、5月には中部の河南省で、積載量の制限を超えたとして何度も罰金を命じられたトラック運転手が、車両と積み荷の重さを量る計量台の正確性に対して疑問を投げかけた。
運転手の一人は、2年間で58回も違反切符を切られ、計27万5000元の罰金を支払ったと訴えている。
地元の運輸局は、コロナ禍の3年間を経て「どこの県でも資金が底を突いている」と主張、「だから法を適切に執行し、科すべき罰金を科す必要がある」と強調したという。
中央政府のウェブサイトに掲載された情報によると、南部の恵州市は昨年、建設廃棄物を投棄するトラックに重い罰を科すことができるよう、証拠を捏造(ねつぞう)していたことが、中央政府の検査で発覚した。
自治体の予算を調査している証券会社によると、中国の少なくとも15市で、罰金や没収による2021年の収入は倍以上に増えている。
最も伸びが大きかった南部の南昌市は前年比で151%増となり、集めた額では東部の青島市が43億8000万元と最も多かった。