ロシア、マリウポリへの鉄道を建設中 ウクライナ当局

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攻撃によって損傷した産科病院の外に集まるウクライナの兵士や救急隊=2022年3月、ウクライナ・マリウポリ/Evgeniy Maloletka/AP/File

攻撃によって損傷した産科病院の外に集まるウクライナの兵士や救急隊=2022年3月、ウクライナ・マリウポリ/Evgeniy Maloletka/AP/File

(CNN) ウクライナの当局者は27日までに、ロシアがウクライナ南部のマリウポリなどとロシアを結ぶ鉄道を新たに建設していると明らかにした。完成すれば、ロシアは占領しているウクライナ南部に軍事物資などを直接輸送することが可能になるという。

ロシアの占領に伴って追放されたマリウポリ市長の顧問を務めるペトロ・アンドリュシチェンコ氏は、ロシアがフラニトネ村近くのカルミウス川に架ける鉄道橋の建設を始めたと明らかにした。橋が架かれば、既存のマリウポリ・アスラノベ・カルチク・ボルノバハ線をロシア南部のタガンログやロストフナドヌーに直接つなげられるという。

アンドリュシチェンコ氏は、鉄道が完成すればロシアはクリミア橋を使うことなく軍事・民生物資をウクライナ南部の占領地に供給できるようになると指摘した。

クリミア半島とロシア本土をつなぐ同橋はここ数カ月、クリミアへの供給線を遮断しようとしているウクライナ軍の攻撃を度々受けている。

アゾフ海に面しているドネツク州のマリウポリは昨年5月からロシアの支配下に置かれている。産科病院への攻撃や何百人もの市民が避難していた劇場への爆撃など、マリウポリは残忍なロシア軍の攻撃を受けたことで知られている。

ロシア軍が昨年執拗(しつよう)に攻撃する中でマリウポリはウクライナの抵抗のシンボルとなった。市の大半が掌握されてなお、ウクライナの部隊は最終的に制圧される前の数週間、アゾフスターリ製鉄所に立てこもって抵抗した。

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