ヒマラヤ氷河湖の決壊で壊滅的被害 死者14人、行方不明者100人超 インド
インド宇宙研究機関(ISRO)は4日、豪雨によってロナック湖からあふれ出た水の量を表す画像を公開した。
ロナック湖は融解する氷河のふもとにある湖で、画像を分析した結果、激しい暴風雨によって湖が決壊し、湖の水の60%以上が流出していたことが分かった。
ISROの画像の分析により、湖に蓄えられていた水の60%以上が流出したことがわかった/ISRO
9月28日に撮影された画像では、湖は約167.4ヘクタールの面積に水をたたえていた。しかし10月4日の画像では、水の面積はおよそ60.3ヘクタールと半分以下になっていた。
湖から流出した約105ヘクタール分の水がティスタ川に押し寄せて鉄砲水を発生させたとISROは解説している。
この地域の氷河湖については以前から決壊のリスクが高いと指摘され、決壊が起きれば下流に壊滅的な被害をもたらすと州当局が予想していた。