米国務長官、「常にイスラエルの側に」 ネタニヤフ首相と会談
(CNN) ブリンケン米国務長官は12日、イスラム組織ハマスとの軍事衝突が激化しているイスラエルを訪問し、同国のネタニヤフ首相と会談した。同国を支持する姿勢を改めて示し、ハマスの残虐な行為を過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」になぞらえて非難した。
会談後、ネタニヤフ氏と共に記者会見に臨んだブリンケン氏は「米国は常にイスラエルの側にいる」と米国の立場を改めて示した。
ブリンケン氏によると、「民間人に危害が及ばないようにするためにあらゆる予防措置」を取ることの重要性について協議したという。
同氏は「どの国も自国民の虐殺を容認することはできず、容認しない。また虐殺が起こることになった状況に戻ることもない。イスラエルには自国を防衛し、二度とこのようなことが起こらないようにする権利があり、実際にその義務がある」と述べた。
一方で、市民の生活を尊重することこそが民主主義国とハマスのような組織との違いであるとも指摘。この点をどう明確にするかについてネタニヤフ氏と協議したという。また、ハマスがパレスチナの人々の代表ではないことも強調した。
ブリンケン氏によると、米国は弾薬やイスラエルの防空システム「アイアンドーム」補てん用の迎撃ミサイルなどを同国に供給しており、最初の供与分はすでにイスラエルに到着したという。
イスラエル訪問後、ブリンケン氏はヨルダンやカタールに加えて、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)と中東諸国を歴訪する。ハマスとイスラエルの軍事衝突の拡大阻止や人質の解放などについて協議する見通し。