集落襲撃、死亡したハマス戦闘員のカメラから動画を入手 イスラエル当局
(CNN) イスラエル救急当局は12日、南部のキブツ(農業共同体)クファルアザに対する7日朝の襲撃の様子をとらえた映像を入手したと発表した。映像を収めたカメラは、イスラム組織ハマスや武装組織イスラム聖戦に所属する戦闘員の遺体から見つかった。
CNNは映像の位置情報をもとに、クファルアザで撮影されたものだと特定した。
動画の一つでは、防弾チョッキを着た戦闘員がライフル銃を手に集落を歩き回り、叫ぶ様子が映っている。背後では銃声が聞こえる。
「中に人がいる。気をつけろ」。何者かがアラビア語でそう叫び、「戦闘員とムジャヒディン(聖戦士)が彼らを殺した」と話している。
別の動画には、集落内の木のそばにいる複数の戦闘員の姿が映っている。RPG(ロケット推進式擲弾<てきだん>)が不具合を起こしたようだ。
戦闘員が「何が問題なんだ。どこに欠陥があるのか」と尋ねる声も聞こえる。
銃声が響く中、動画の奥では戦闘員が民家に入ろうとしている様子も見える。
CNNが既に報じたように、クファルアザの民家は略奪に遭い放火された。イスラエル軍のコンリクス報道官が11日に述べたところによると、イスラエルでは今回の衝突発生以降、少なくとも1200人が死亡している。