ハマス、ガザの住民に退避しないよう呼びかけ イスラエルの退避警告受け
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは13日、同日イスラエルがガザ北部の住民に南部に退避するよう警告したことを受け、住民に自宅から退避しないよう呼び掛けた。報道機関に宛てた声明で明らかにした。
ハマスは、イスラエルが住民や国際機関の職員に南部へ退避するように通告し「心理戦」を仕掛けてきていると非難。「様々な手段を通じて偽のプロパガンダを広めることで、市民の間に混乱を招き、内部の安定性を損なおうとしている」と述べた。
さらに国際機関の職員は拠点に残り、退避していないとも主張した。CNNはこの主張の真偽を独自に検証できていない。
ハマスの先週末の攻撃で、イスラエル側の死者は1300人を超えた。イスラエルはガザ空爆を継続し、ガザとの境界に30万人以上の予備役を集結させている。
イスラエルは13日、ガザ市の全住民に「南方へ」退避するように呼び掛けた。国連はガザ北部にいる110万人に対する退避命令を重大な人道上の結果を招くことなく実行するのは「不可能」として、イスラエルに撤回を求めた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は同日、中央運営センターと国際スタッフをガザ南部に移動させたと発表した。